センタリング徹底解説:最終グレードの上限を決めるサブグレード
グレーディング済みのカードには、ラベルに1つの数字がつきます。しかしその数字は、センタリング・コーナー・エッジ・表面という4つのサブグレードから組み立てられています。中でもコレクターが最も見落としがちなのがセンタリングです。ミント状態に見えるカードが予想より1〜2ポイント低く返ってくる原因は、たいていこれです。センタリングとは何か、どう測るのか、そしてグレーディング料を払う前に自分で無料で確認する方法を解説します。
センタリングとは
センタリングとは、カードのデザインが枠の中にどれだけ均等に収まっているかを表します。完璧にセンタリングされたカードは、左右の余白が等しく、上下の余白も等しくなっています。見た目が良いだけなら中央ぴったりである必要はありませんが、グレーダーは正確に測ります。目は見逃しても、定規は見逃さないからです。
どうやって測るのか
グレーダーは絶対的なミリ数ではなく、向かい合う余白どうしの比率で比較します。見るのは2つの軸です。
- 左右: 左の余白の幅と右の余白の幅
- 上下: 上の余白と下の余白
向かい合う2つの余白を足し合わせ、それぞれをその合計に対する割合で表します。左の余白が左右合計の55%、右が45%なら、水平方向のセンタリングは 55/45 です。上下も同じように計算します。2つの軸のうち悪いほうが、グレードの足を引っ張りがちです。
グレード別の基準
線引きは会社によって異なりますが、パターンは共通しています。最高グレードはほぼ完璧なセンタリングを求め、グレードが下がるにつれて基準はゆるくなります。公開されているグレーディング基準からのおおまかな目安は次のとおりです。
- Gem-Mint 10の表面センタリング: およそ 55/45、基準によっては 60/40 まで許容
- 裏面のセンタリング: よりゆるく、最高グレードでも 75/25 程度まで許容されることが多い
- BGSの最上位: 表面でおよそ 50/50〜55/45
9、8、それ以下と下がるにつれ、許容されるズレは段階的に大きくなります。
センタリングが最終グレードの上限を決める
意外に思われる点がここです。最終グレードは通常、最も低いサブグレードをそれほど大きく上回れません。コーナー・エッジ・表面が完璧でも、センタリングが 70/30 なら10はつきません。センタリングが上限を下げてしまうからです。だからこそ、グレーディングにお金を使う前にセンタリングを確認する価値があります。もしセンタリングで7や8に頭打ちなら、最初から得られない10を狙って払うのではなく、それに合わせて値付けして売ればいいのです。
無料で自分のカードを測る
正確に読み取るのに特別な機材は要りません。無料のセンタリングツールなら、写真をアップロードまたは撮影して余白を印づけるだけで、左右・上下の比率がすぐに出ます。ホモグラフィによる角度補正付きなので、少し斜めから撮った写真でも正確に測れます。ログイン不要・無料です。
センタリングが分かったら、ROIツールでそもそもグレーディングする価値があるかを判断できます。価値があるなら、まず PJG AIプレグレード($1)で4つのサブグレードのざっくりした見積もりを確認してから本申し込みに進めます。